iMac 27 インチがモデルチェンジしましたね。構成だけをざっと見ると、最新 CPU に対応したついでに Fusion Drive を見限って、おまけにナノテクスチャもオプションに追加しましたって感じです。
前モデルまでは基本構成が Fusion Drive だったのでイージーユーザーには SSD による瞬発力と HDD による広大なストレージが提供されていましたが、新モデルお持ち帰り構成のストレージは256GB または 512GB のみとなりました。 iPhone のバックアップを考えるとストレージは 1TB くらいは欲しくなりますが、そうなると CTO モデルを選ぶしか有りません。もっと低価格で購入し易い状況にしないとイージーユーザーは振り落とされそうです。
さて、今回のモデルチェンジでは Fusion Drive が無くなっただけでは無く、 T2 チップが搭載されました。という事は SSD コントロールを T2 チップが行う事が想像されます。前モデルまででも Fusion Drive を選択しないと SATA コネクタが付いていませんでしたから、新モデルでは SATA コネクタも旧来型の SSD コネクタも無くなっていると思われます。つまり、ストレージは拡張不能と思われます。
もっとも、T2 チップの搭載はデメリットだけでなくメリットも提供します。 T2 チップには hvec ビデオのエンコーダー/デコーダーが内蔵されているので、 iPhone で撮影したビデオの再生や編集が軽快になりそうです。もっとも、iPhone と連携するにはストレージが心許ない訳ですが。
Apple としては Mac Book との部品の共通化もできるので、部品の調達や管理のコストが圧縮できるのでしょう。ひるがえって商品価格も低く抑えられるという事なのでしょう。